PKD/PKC

#発作性運動誘発性ジスキネジア(PKD)  #発作性運動誘発性舞踏アテトーゼ(PKC)

【Column0004】

今回はPKCで受診する診療科と処方薬について書きます。PKCは小学校の中学年くらいから目に見える症状が出てくるため、早く病気に気付けば小児科(一般に中学生までが対象)を受診することになります。以降は神経内科となります。


PKCは稀な病気で詳しい医師も少ないことから、私のように大学病院など大きな病院を紹介されることになるかと思います。そういった病院への通院は大変なため、初診から診断が下りて安定した投薬ができるようになれば、あとは近くのクリニックなどで薬を処方してもらうことが可能になります。


薬を飲む飲まないは症状の程度次第だと思いますが、発作が酷く日常生活に支障をきたす場合は、抗PKC薬としてテグレトール等を処方してもらいます(毎日服用)。薬を飲むことで発作が起きそうなムズムズの感覚はなくなり、発作も出なくなります。なお、テグレトールは昔からある薬で薬価も低いです。


ただし、少数ですが薬で完全には発作が抑えられない方もいます。もしこれから受診する方がいましたら、その点は気に留めておいた方がいいかと思います。テグレトールの副作用、私はたまに感じる軽い眠気(風邪薬程度)だけ。しかし、中には他の副作用がきつくて別の新薬を飲んでるって方もいます。


薬を処方してもらうためには通院が欠かせませんが、私は今は2カ月ごとの通院なのでそれほど負担はありません。また、テグレトールの薬効を見てもらえばわかりますが、この薬は心療内科でも扱われています。そのため、神経内科の他に心療内科を受診して薬を処方してもらうことも可能です。


初めてPKCの診断を受ける方への補足事項。一般的な医療保険会社では、この病気や抗PKC薬として飲むテグレトール(抗てんかん薬として一般的)を理由に加入を断られるようです。病気の理解が深まっていないが故かと。参考までに、私は病気を問わないタイプ(報告義務のない)の保険に加入しています。